主人公=ヴィルヘルム
<夢主×キア>
「………何だ、また来たのかキア」
自室で仕事をしていたヴィルヘルムは扉口のキアを一瞥しただけで視線を戻した。
その態度にムッとして、キアは足早にヴィルヘルムの座るソファに近付いていく。
「来ちゃ悪いかよ」
物言いが妙に拗ねた、子供っぽいものになっている。
内心でそれを笑いながら、しかしヴィルヘルムは無表情に突き放した。
「アポイントくらい取るんだな。私だって暇じゃないんだ」
「………」
書類から目を離さないままのヴィルヘルムを見つめながら、キアはその後ろに立った。
縋りつくように首に腕を回されると、溜息をついてヴィルヘルムは書類をテーブルに放る。
それを確認してからキアはヴィルヘルムにキスを仕掛けた。
主導権を握ろうと舌を積極的に動かしたが、結局は流され、ヴィルヘルムに喘がされる。
「ん……っ、ふ…ぁ……んん……!」
「……稚拙な誘い方だな」
濃厚なキスから解放されて息苦しそうなキアを眺めてつまらなそうに呟くと、首に回されていた腕を勢いよく引っぱり、膝の上に横座りさせた。
突然のことに硬直したキアの耳元でヴィルヘルムは愉しそうに囁く。
「いっそ素直に「抱いて欲しい」とでも言ってみろ」
艶のある声音がキアの全身に甘い疼きを生じさせる。
それをまだ認めたくなくて思わず言い返そうとした唇は、ヴィルヘルムによって塞がれた。
「まぁ、生意気な野良猫を躾けてやるのも愉しいけどな」
後に続くのはキアの啼き声と淫猥な水音だった――――――
………
こんな感じ?
やばい、かなり楽しかった……(悦)
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